神明社


拝殿正面

祭神 天照皇大神

例祭日 十月第二日曜日

由緒 当社の創始は詳(つまび)やかではないが 口碑(こうひ)によれば 仁和元年 の勧請也と伝う されど天文九年(西暦 一五二九)の大海嘯(だいかいしょう)により 社殿 流失 旧記の類も消失せらる

当社の所蔵する 棟札(むなふだ)の最古なるものは 萬治二年(西暦 一六五九)五月二十二日のものを初めとして 二十七枚を現存する

当社鎮座の地は 前芝郷 の中央に位し 地勢稍(やや)高く南面し 豊川 河口の要津(ようしん)に控え 景趣に富みたる 神域は 清浄高燥(こうそう)にして 神慮(しんりょ)自ら和(やわ)らぎ神徳(しんとく)もまた発揚(はつよう)して 益々(ますます)信仰の念深くからしむるに足(た)れり

【由緒 現代語訳】

この神社の始まりがいつかは、はっきりとはわかっていませんが、言い伝えによれば、仁和元年(西暦885年 平安時代)に(神様を)お迎えし祀った(まつった)ものであると伝えられています。しかし、天文年(西暦1529年 室町時代)にあった大津波によって、社殿は流され、古い記録なども失われてしまいました。

当社に保管されている棟札(建物の建築・修理の記録を記した木の札)の中で最も古いものは、万治年(西暦1659年 江戸時代)5月22日のものをはじめとして、27枚が現在も残っています。

当社が鎮座している場所は、前芝郷(まえしばごう)という地域の中央に位置し、土地はやや高く南向きで、豊川の河口の重要な港(要津)を臨んでいます。景色が良く趣(おもむき)のある神社の境内は、清らかで湿気が少なく、(そのような環境は)神様のお心も自然と安らぎ、その御神徳(ご利益)も広く発揮され、ますます人々の信仰心も深まるのにふさわしい場所です。

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